市政レポート Vol.3 |芦屋市議会議員|はせ基弘(長谷もとひろ)

市政レポートVol.3 2017年/春新年度号

市立幼稚園・保育所の統廃合が明らかに!
説明会では多くの反対の声があがる!

精道幼稚園
精道幼稚園

1.精道幼稚園(明治44年創立)と精道保育所を廃園!

  「幼稚園か保育所跡地に市立の幼保連携型認定子ども園を新設する」というが、広大な面積の場所ではなく、これまで通りに保育所の受け入れを増やす方を考えるべきです。長い歴史の幼稚園を廃園にするのはこの地域の財産を無くすようなものではないか?

宮川幼稚園
宮川幼稚園

2.園児数最多の宮川幼稚園 (昭和9年創立)、 伊勢幼稚園 (昭和51年創立)、新浜保育所を廃園!
西蔵市営住宅跡地に市立の西蔵幼保連携型認定子ども園を新設。

   宮川小・精道小・浜風小校区の子供たちをも通う園を統合するには無理があります。公立認定こども園の場合、建設費用に国の補助は一切ありません。さらに、近年に大規模改修した宮川幼稚園は完全な二重投資になります。待機児童解消の方策として広大なその西蔵市営住宅跡地に新たに保育所を作って欲しいと望むのが市民の声ではないでしょうか?

新浜保育所
新浜保育所

3.朝日ヶ丘幼稚園 (昭和47年創立) は廃園で岩園幼稚園に統合する。

   朝日ヶ丘地域から岩園幼稚園への通園に問題はないのだろうか?


4.打出保育所と大東保育所が民間経営に移行されるだけでは待機児童解消となるものではありません。

   幼稚園児減少と保育所は全く関係ありません。


5.分庁舎に民間の小規模保育事業所を、また、ハートフル福祉公社跡地に民間の認可保育所を誘致します。

   駅が近いので働く保護者の方々には歓迎されるでしょう。これは賛成です

打出保育所
打出保育所

   廃園に関して、正式な教育委員会の会議は一度も開催されておらず、非公開の協議会での話という。これまで、浜風、潮芦屋地区で認定子ども園は民間で行うと説明を繰り返して、公立を拒否していたのです。山手中学校や精道中学校の建て替え工事等の大型建設が控えている芦屋市で補助が出ない箱物行政を行うのだろうかと批判が出るのは必至です。

   私の意見としては、廃園は待機児童解消にはなりません。また、芦屋市の幼稚園2年保育は全国に先駆け昭和34年に実施され、さすが「教育の芦屋」と言われました。だからこそ、芦屋市の幼稚園は3年保育の実施などを行い、幼稚園に新たな制度による入園者の増加を考えるべきです。幼稚園や保育所に関わった人たちの思いを込めると廃園では無策であり、芦屋市の教育の根幹を揺るがす問題なのです。

ごみ処理場建設の広域化! その問題点とは何か??

西宮市西部総合処理センター
西宮市西部総合処理センター
新年度予算では「環境処理センター施設将来計画について」芦屋市が近隣の西宮市と統合して「ゴミ処理センターの施設を広域化で検討する」と明記されています。
「建設費経費削減、行政の広域化、地域間連携」素晴らしい未来があるように思いますが、これを実現するために乗り越えなければならない、多種多様な問題が山積していることも事実です。
昨年12月議会では、私はこの問題を中心に調査し、本会議で一般質問を行いました。

芦屋市環境処理センター
芦屋市環境処理センター
この提案内容を整理すると「西宮市西部総合処理センター」(写真)と「芦屋市環境処理センター」(写真)を統合し、西宮市と共同で焼却施設を建設する。ごみ処理の広域化・集約化を図ることで、「施設建設費や維持管理費の削減」が可能とメリットを大きく説明しています。
また、ゴミの焼却熱を利用した発電が可能と言う意味の説明がありました。
「芦屋市環境処理センター」処理能力230t/日「西宮市西部総合処理センター処理能力525t/日。しかし、両方を統合すると問題点が。

問題1
芦屋市か西宮市どちらで建設するのでしょうか?一般的に処理センターは30年から35年で建て替えをします。当初は西宮市で建設しても次は芦屋市で建設するのが一般的な考えです。その逆もあり得ます。
問題2
現在の浜風町で大規模な処理センターを建設する場合の環境影響の問題があります。浜風町やその近隣、一部の地域だけに負担をさせ、巨大な両市の環境処理センター(リサイクル施設を含む)を建設してよいのかという問題です。
問題3
浜風町の環境処理センターの中央部には「パイプライン焼却システム」がありますが、巨大な施設を建設するために、パイプラインが廃止になることは必至でしょう。(芦屋市の説明では今回はパイプラインを除外したと言うが?)
問題4
パイプラインはシーサイドタウンおよび潮芦屋の環境に関する生命線であり、地域では存続を求める声が圧倒的です。
問題5
現在の場所で建設する場合、西宮からパッカー車で通過する道路は山手幹線、鳴尾御影線、国道2号、43号線、臨港線、湾岸道路側道で、また南北を繋ぐ道路は稲荷山線、宮川線が使われることになります。西宮市側からの事業系ごみを含め、パッカー車が通過することは対象地域に負担を求めることになります。
芦屋市環境処理センター(左)と西宮市西部総合処理センター(右)

芦屋市環境処理センター(左)と
西宮市西部総合処理センター(右)

   芦屋市・西宮市の事情を考慮して慎重に進めるのは当然です。何より、これを両市に置き換えると、各論と細かい条件を整備するのはかなり高いハードルが待ち構えているように思えてなりません。

「はせ基弘」は提案します。


   中するパッカー車を極力避けるために中継基地※1を作り、そこから大型車でごみ焼却施設へ搬入することが有効でしょう。その事で収集経費の削減と交通渋滞、環境悪化への解消を図ります。
また、収集運搬の方法もパッカー車が走り回る状態が続くのは好ましくありません。いずれにせよ電気自動パッカー車※2は当然、導入するべきです。

   イプラインごみ収集システムはカラス被害の撲滅に一役買い、合理的で環境面に優れた運用です。既に導入されている市内マンションも実在していますから、大規模団地や戸建て地域でも可能なダストドラム方式※3 も検討し、現在のパイプラインも存続させ全市的なゴミ処理の将来構想こそが私の描く「国際環境都市芦屋」※4 への提案です。
ダストドラムダストドラム エスリード芦屋陽光町エスリード芦屋陽光町
ごみ中継施設とはパッカー車で収集したごみを圧縮・積み替えして大型運搬車で効率的に運搬する施設。
電動自動パッカー車とは動力が電動モーターのため騒音や排気ガスCO2が削減される。
ダストドラム方式とは投入されたゴミをドラムで圧縮・減容して貯める装置。清潔で匂いも少なく、ドラムが満杯になるまで利用者は毎日ゴミを捨てることが可能。
「国際環境都市芦屋」 という言葉は私のオリジナルです。
「憧れを、日常に。」芦屋市当局がキャッチフレーズおよびロゴマークの使用を市民の声を聴かずに決定していた
芦屋市ロゴ
芦屋市ロゴ
   シティプロモーションのためのキャッチフレーズおよびロゴマークの使用を市当局単独で決定したのですが、予算は約700万円(基礎調査などの他の経費も含めて)「新築マンションの販売チラシ用キャッチコピーかと思った」が私の感想です。
このキャッチフレーズやロゴマークは企業者側から数種類の提案があったようですが、市民にどれがいいとか、公募するなりしていれば、シティプロモーションを行うというPR効果もあったかと思います。
   しかし、それこそ市の内部だけで決定したというのには驚きました。
憧れとは?誰が何に対して?市行政が憧れを発信するほど芦屋市は完成、成熟された街ではないと思うし、福祉関係にしても近隣市より遥かに遅れている面も多く、子育ても「憧れ」と言われるものではないのです。
何より 「憧れ」を自分で言ってはいけません。それは第3者が評価するものだと考えます。
29年度の新規政策は?総額約880億円の予算を計上

内容1 内容1

大学等入学支援制度(上限20万円)が創設されます。

内容2 内容2

環境と景観に優れた山手中学校建て替え工事と精道中学校の実施設計が始まります。

内容3 内容3

防犯カメラの設置と公益灯を増やし、地域防犯を高めます。

内容4 内容4

歩道バリアフリー事業も引き続き行います。

内容4 内容5

公園内など、公衆トイレ(バリアフリー)の改修と建て替え工事。

内容4 内容6

市立中学生海外派遣事業でモンテベロ市へ各中学校生2名を派遣します。

内容5 内容7

市民活動団体の提案型事業補助制度がスタートします。
29年度の新規政策は?総額約880億円の予算を計上
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